新十干相互関係百態論精説  摘載

 今般、十干相互関係百態論を、今迄と別の視点、別の角度から解説を試み、文章を著述してみようと思い立ち創りつつある物で、皆様に満足頂ける物に成るものか、何時出来上がるものかも、確約出来ないものですが、取り敢えず甲の比肩の処だけでも、ご座興に供して見ようと思います。

 甲と甲の比肩

 甲は大木に育つ植物を意味することは、自明の事です。
 植物が育つ条件は、太陽の光である丙と、水の潤いの癸と、植物の根と成る寅や卯の地支が有る事です。
 そして、甲の比肩が良い働きをするときは、甲日干が身弱と成る事が、必修の条件と成ります。


(吉の作用をする時)


 甲日干が身弱であり、更に水星が有って、植物が生きて成長することが出来るの、前提とし条件とします。
 天干に甲の比肩が来ると、他人からの応援が有って、やる気を起こさせます。
 良い話を持ち込まれたり、直接の扶けが有りますが、通根が無ければ、長い時間の効果は得られません。
 地支に寅卯が来たときは、自発的な行動力を持ち、また、目下の人からの応援を得ます。

(凶の作用をする時)


 身旺の者に比肩が有ると、漏らす星か制する星が有って、最初から安全装置が付いているときは、災いが来たってもゆっくりですが、安全装置の無いときは急速な災禍が発生します。
 身弱で水星が無かったり、少なかった時に、きのえの比肩が来た時には、最初は甲が来たって、身弱が救われるよう成るので、順調に物事が進み、良いことに成りそうですが、水星が乏しいときには却って吉事が永続きせず、神経を傷めたり災いや争いに発展します。

 火星が命式中に有り、水星も命式中に有って、それでも天干にのみ甲の比肩が来た時は、他人頼りで、自分は幸せに成ると思い込み、それが却って災いと成ります。

通信教育の薦め

今後の活動方針の転換 に付いて。



 現在、緒方泰州の教室では、近県の推命学習者には、出来るだけ直接y教室に来ていただいて、学習して頂いたほうが、直接推命の息吹を考え、当てることも、更に運勢を変更させる方法を習得させる為にも、通信教育と言う方法を出来るだけ取らない様にしてきました。

 これからは、遠近の距離にかかわらず、通信教育や通信鑑定についても、積極的に取り組んで行く積りです。
 偽物の推命学の溢れている時代ですから、本物の普及が是非にも急務と思われ、優秀な鑑定家の養成に努めてまいりました、しかし優秀な鑑定家の養成の時期は、終了すべき時ではないかと考える昨今です。

 最近私の卒業生を顧みますれば、普通の方からご覧に成れば、中級の勉強を充分に習得でき、一流の鑑定家と称するに値する鑑定家は、十分に達成出来、泰州の推命学も盤石の感が有り、初期の目的は充分に満たされたと思います。

この辺りで、泰州の教育方針も変更し、中級以上の教室の縮小・廃統合し、最終的には私の考えに近い物だけを残して、他は通信教育にて、実際に鑑定をして、間違いや迷惑を掛けない、実務的な鑑定家を育成する事に、重点を置いていきたいと思います。

 就きましては、卒業生諸君にも、色々とご協力をお願いいたします。


                                             緒方 泰州    拝