実践鑑定基礎資料5  人物論

運勢論(強旺格が成格したり破格したり)   昭和58年鑑定

昭和58年 2月 4日 午前1時~2時   男命
(仮の強旺格)この命式は戌や丑丑が有り、迂闊に強旺格をとる事が、必ずとも出来ず、甲丙を用神とすべき命式である。

生年 壬戌
生月 癸丑
生日 癸亥
生時 癸丑

立運 1年

1  11  21  31  41  51  61  71
歳  歳  歳   歳  歳   歳  歳   歳
癸  甲  乙   丙  丁   戊  己   庚
丑  寅  卯   辰  巳   午  未   申

(人物)
 旺水と成るも、丑丑が有って、純粋な水ではなく、戌の土が有って藏干が深く、旺水は戌の土に当たって砕け、奔流し水飛沫が上がるので、他人に迷惑を掛け易い命式である。

大運の変化について、順序を追って説明を加えます。

(甲寅・乙卯の大運)
 甲寅乙卯の大運は、元来人物が濁り劣った上に、身が旺じて知恵が有って、大運が傷官旺地に入り、狡い考えしかできない人物ではあるが、運は良い方に回る。





(丙辰の大運)
 丙辰の大運は、丙が来るも通根が無く、辰は戌を冲開して、奔流を妨げる岩の戌が沈み、流れが真っ直ぐに戻り、強旺格と成り、思い道理に成る。

 そして、丙が天干に表れているので、結婚が出来る。


(丁巳の大運) 生家を離れる


 丁巳の旺火が来たって、日柱及び命中全ての星と冲動して、財星である移動の星と成り、家にじっとしている事が出来ず、家庭内にゴタゴタを生じ易く、家庭争議及び離婚やサラ金に追われる事等が発生しやすい。


(戊午の大運)


 ここでは、再び巨岩が顕われ、天干に妬合重なり、午の財を連れてくるので、お金の件で他人に迷惑を掛ける。


 知恵が有って人物が劣るので、合法的に他人の物を取り込み、詐欺をしたり、サラ金などに手をだし、ややこしい事を起こし易い。


(病気)


 土は冬月に生まれて虚成れど、水旺の方が勝って居るので、第一に心臓に問題を生じ易い。



 

実践鑑定の基礎資料 4 結婚が一度で済み難い命

命式の星の並び方からも、モテ易く家庭に満足し難い命式

 昭和 33年 12月 6日 午後5時 30分 女命

生年 戊 戌
生月 癸 亥
生日 丁 巳
生時 己 酉



立運9歳   


9  19  29 39  49  59  69
癸  壬  辛  庚   己  戊  丁
亥  戌  酉  申   未  午  巳




(本性)
 この女性は生まれながら、元来男性星が一番強くして、若い時より男性4~5人に囲まれている様な人物である。

 結婚前より男性が沢山有って、月柱と日柱が天戦地冲して、結婚が一度で済み難い人(沢山の男性に惚れられ易く、家庭の柱が乱動していて、家庭的でない)

 昭和55年庚申に西方合となり、金生水と水を生じ、申は日支の巳と合と成り、男性に迫られて結婚せねばならなくなる。

(結婚が一度で済まない)元来、社会運に官星が旺じており、男性多発する。

 元来、社会運に官星が一番強く、癸亥と丁巳が激冲するので、男性が常に入れ替わりやすく、沢山の男性関係が有って、将来の事であるが、庚申の大運には申酉戌西方合となって財は官を生じ、申と日支の巳と合してくるので、夫が有りながら男性が出来て、再び男性多発をする。
 
 40歳以降は、己未の大運に成り、傷官旺地に入り結婚が一度で納まらなくなる。

 この命式は、元来家庭に治まって居られない、星の並び方である。

実践鑑定の基礎資料 3 人物論

(頭が良く策謀家)

大正 14年  1月  8日  生時不明  男命

生年 甲 子
生月 丁 丑
生日 壬 辰
生時  不明

立運9歳          60歳  男命

9  19  29  39  49  59  69
丁  戊  己   庚  辛   壬  甲

丑  寅  卯   辰  巳   午  未



 この人は、壬日に生まれ旺水となる。
 壬は元来知恵の星であり、この星が大旺し寒い冷たい命式と成るので、元来知恵が豊かにして、自分中心となる考えの持ち主であって、冷たいので悪知恵的となり、策謀家で軍師的。
 一つの城を盗れば、もう一つの城も盗りたいと思うような人物ですが、運勢が良いので何事も成功に向かいます。

 但し、他人にとっては、この人は一筋縄では行かない人物となる。
 知恵豊かにして合法的に利を我が物とする様な人物ですが、社会運」に丁の喜神が有るので、容易に襤褸を出すことは無い人物と判断せねばなりません。

実践鑑定の基礎資料 2 妻は妻 愛人は愛人

(命式中に財星有って旺じ、自ら干合し、妻は妻 愛人は愛人で、誰彼構わず関係を着ける人)








昭和  10年  5月  20日  午前12時  男命

生年 乙 亥

生月 辛 巳

生日 丙 申

生時 甲 午



立運5歳           47歳

5  15  25  35  45  55  65  
辛  庚  己   戊  丁   丙  乙
巳  辰  卯   寅  丑   子  戌


 この命は、元来、日干は旺相し、非常にしっかりして良い命式であるが、辛が社会運に有って干合し、申に通根し、旺相して喜神となるので、正妻が有っても妻は妻で置いておくも満足できず、浮気は浮気でする命式と成ります。

 現実には、妻は妻で自分の物だからと離さず、自分の所で使っている者でも、全て関係を持ってしまう人物です。

実践鑑定基礎資料1    女性多発 三角関係

(女性多発  大運に財星に旺じ、原命式中の地支に何等の干渉無き場合い)





昭和27年 4月 6日  生時不明 男命





生年 壬 辰        


生月 甲 辰       


生日 壬 子


生時 不 明





立運10歳    当時35歳





10 20  30 40  50  60


甲  乙  丙  丁  戊   己

辰  巳  午  未  申   酉


 この人物は、社会運に喜神の甲の食神が有って、調子がよく、若い頃より(丙午の大運)財星運に入り、女性にモテ易く、ちょくちょく女性にモテて楽しんでいた。
 現在、30歳を過ぎて丁未の大運に入り、更に女縁が切れず、丁壬妬合して自ら求めて、関係が切れず、三角関係の運となる。

 現実には、結婚の話が持ち上がり、愛人と結婚出来ないような人とも離れられず、二股膏薬で三角関係を整理することが出来ずに、苦しんでいる。


 鑑定には、この様な部品に分解して、それを比較集積することによって、明瞭な鑑定の公式が出来上がるのです。
 私の30年以上前の鑑定資料として、集めたものが偶々見つかったので、参考に供します。

実践鑑定の基礎資料抄 公開 序文

この資料は、私が30歳代の時に、実践鑑定 の定理や公理を組み立てるために、実際の命式を分解し、同じ要素の物を収集するために、集めた資料の断片です。
 今見ると、多少幼稚であったり、未熟でありますが、其の儘の形で修正を加えずに、皆さんの参考に饗しようと思います。
 私にとっては、非常に懐かしくも有り、また不充分な理論で、修正を加えるべきですが、敢えて、皆様の努力を喚起するためにも、数十年まえの資料ですが、以下順次述べてみますので、楽しみにしてください。