四柱推命の用語

喜神・忌神


 振り返って見ますと、私が推命学を学んだ頃は、用神の概念や働き能力について、非常にあやふやで、用神と調候用神の区別も付けられず、用神と喜神の区別も着けられない程、鑑定を直観に頼らねば為らない程に、低俗で幼稚な理論でした。

 
 一番大切で区別しなければ成らない事は、用神と喜神と調候用神は、全く違った働きと意味を持ったもので有ると言う事です。


 現在の四柱推命学には、この区別が無いか、または、用神を取る事さえままならず、命式の中から用神を探すと言っている程度の、幼稚な段階ではないかと思います。

 

 
 喜神とは、用神を生じる関係の星と考え易いもので、用神も喜神も共に運勢を良くする働きをする、と考え易いのですが、用神は単独でも吉の働きをしょうと作用しますが、喜神は用神が備わっている時は、用神と協力して良い作用をしますが、喜神のみで命式中に存在する時や、原命式に用神が存在せず、又は存在していても、微力に過ぎるときは、喜神は吉の作用をせず、却って大運に喜神が来ても、思いもよらない悪い作用を起こし、忌神よりも恐ろしい働き、現象を発生させると言う、裏の作用を熟知して居なければ、危険だと言う事です。

 

 また、調候用神は名前は用神ですが、実際には運勢を変える力には乏しく、人間関係を円滑にさせる、力に限定して考察するべきです。

 


 忌神は、用神と対立する星である可能性が高く、用神を尅し用神の働きを、消し去ろうとする星ですが、忌神だけを注意していたのでは不充分で、忌神が生じる星や、忌神を生じ援ける星の働きを注視せねばならず、譬え命式中に忌神を生じる星や、忌神が生じる星が命式中に存在していなくても、それらの星は忌神連動して、様々な作用を明暗に起こして来るのですから、その動き影響をも考えて置かねばなりません。
 

 これを、未見の法というのです。


絶対に、用神と調候用神と喜神を混同しない様に、注意して推命学を学習してください。
これは、基本中の基本ですが、奥義中の奥義でもあります。