推命学と物差し

 推命学の鑑定は、生年月日を全体として判断を行っているわけではありません。


 実は、身旺身中身弱を最初の判断として、身旺は自分の事を先に考えず、周りの人の事を優先して、事に当たるべきであり、その後に周りの人が必要でなくなったことを、自分のために行動する。

 身弱の者は、他人に頼りたい他人に甘えたい、他人に任せたい、等の考え方をすることが、基本と成り、この行動から外れる事から、災いを発生させるという理論を用いて、判断を加えるのが、一番最初の物差しと成ります。


 二番目の物差しは、生まれた季節の月令の悪神の影響力を考え、その人がどの様な災いと成る心の癖や、行動パターンを原有の癖として持って居るかを計るのが、第二の物差しとして運勢の癖を計測します。


 三番目の物差しは、命式中の一番沢山有る通変星が、自分の運勢を狂わせようと、誘惑して来る星の影響力ですから、これもどの程度の影響力を持って居るかを計測します。
ここまでの事を計りに掛けることによって、生年月日の型式を分類するのです。

 次に、生まれ日の十干と生まれた月によって、用神・喜神・忌神を知り、それぞれの星がどの様な悪い働きをし、どの星がどの様な努力をすることによって、悪い現象を解除できるかを判断し、どれ位の努力をしなければならないかを、用神の数によって計るのです。



 この様に、推命学を用いて運命を判断するには、独自の物差しを持たねばならず、この物差しを教授するのが、推命学の学習ですから、泰州に推命学を学ぶ方々は、出来るだけ多くの物差しを聞き出してください。
 


 推命学は、憶える物ではなく、天地の理法を理解して、人事に生かすのが目的です。